アウトドアの際に厄介な存在なのが、色々な所から現れる害虫たち!
特に刺されると厄介なのがブユ!
関東ではブヨ、関西ではブトと呼ばれたりするみたいです。
今回は、我々の天敵、
ブユついて徹底調査を致しました!!
ブユってどんな虫?
ハエをぎゅぎゅっと小さくした見た目のブユ。どうやらハエの仲間のようです。
大きさは3~5mm。体の色が黒っぽいです。
蚊のように針を刺して吸血するのではなく、
人間の皮膚を噛みちぎってそこから出てきた血を吸います。
なので、噛まれた時は皮膚から血が出ている場合がほとんどです
皮膚を噛みちぎっているわけですからね 。なんてやつだ、、、
恐ろしいです。
ブユはいつ活動しているのか
ブユは、実は一年中活動しているようです。流石に積雪時にはいませんが,,,
特に活発に動くのは3月から9月で、その時期に丁度アウトドアシーズンで
キャンプなどを楽しむ人が多いため、被害に遭いやすいのです。
気温が高い真っ昼間ではなく、涼しい朝・夕方に特に血を吸います。
日の出・日没などの気温や明るさの変化がある時間帯は要注意!
なぜ私たちを噛んでくるのか
ブユはなぜ私たちに噛みついてくるのでしょうか?
それはブユの産卵と関係しているようです。
実は、私たちを噛んで吸血してくるブユは蚊と同じくメスのみです。
ブユは産卵をする時に必要な栄養素(主にタンパク質)を
人間を含む、ほ乳類の血液から採取しているのです。
どこに生息しているのか
ブユの主な生息場所は、主に渓流・水がきれいな川が流れている近くの山中です。
ブユのメス達は水辺の葉や枝、水面に卵を産み付けます。
吸血する → 卵が成熟する
→ 産卵 → 吸血・・・ のサイクルを
何回か繰り返し、沢山の卵を産みます。
ブユがいたら、その場所の川の水質はきれいだということがわかりますね!
ブユに噛まれたらどうなるのか
ブユに噛まれると猛烈なかゆみに襲われ、患部どころかその周りも
熱を持ってパンパンに腫れます。すぐに症状が治まれば良いのですが
残念ながら1~2週間からそれ以上症状は続きます。非常につらいです。。。
噛まれた時、むやみにかきむしってはいけません!かきむしると
腫れが中々引かなくなり、悲惨な跡がのこります!かゆいけど絶対にやめましょうね!
では、ブユに噛まれた時、一体どうしたら良いのでしょうか・・?
または、噛まれたときの対処法はあるのでしょうか・・・?
ブユに噛まれたときの対処法
対処法① ポイズンリムーバー
ブユに噛まれた!とすぐに気づいたのであれば、
こちらのポイズンリムーバーで毒を吸い出すのがお勧めです。
注射器のような形になっています。
下の写真のように先端を患部にあて、
皮膚を吸引して毒を出します。
(下の写真は試しに吸引してみただけで、噛まれてはいません)
正直、これは噛まれてすぐに行わないと効果はあまりありません。
〇実際にこれを使うとどれくらい効き目があるのか
試してみました。
こちらはブユに噛まれた様子の写真です。
見事に両腕をほぼ同じ位置刺されました。
こちらから見て左側の腕は腫れが小さいのに対して、
右側の腕はパンパンに腫れています。
《腫れが小さい方》
ブユが噛みついている最中に仕留めて、
かゆみなどの症状が出る前に、すぐにポイズンリムーバーで毒ぬきをしました。
《腫れている方》
こちらはすでに完全に噛まれた後で
腕にかゆみを感じた後にポイズンリムーバーを使用しました。
この写真の通り、噛まれている最中やその直後にすぐ毒抜きをするのと
噛まれてかゆみ等の症状が出た後に毒抜きをするのとでは、
ほんの少しの時間の差ですが、こんなにも腫れ方が変わってきます。
早めの対処で被害を最小限に抑えましょう。
ブユだけではなく、蜂やアブなどの毒を持つ害虫に刺されたときも使えるので、
緊急時の対処法としてこの時期キャンプをする方は
持っていた方が安心なアイテムです。
対処法② 薬
どうしても腫れや発熱などの症状がひどいときは、
病院で薬を処方してもらう方が早く治りやすいです。
私が噛まれたときに処方してもらったのは、グリジール軟膏というステロイド剤でした。
この薬はデルモベートという薬のジェネリック薬品です。
薬を塗ってもかゆいことはかゆいですが、確実に治ります。
薬は治るまできちんと塗り続けることが大切です!
※ステロイド剤を塗布した箇所はなるべく紫外線にあたらないように
気をつけましょう。シミなどの原因になります。
市販のかゆみ止め・虫刺されの薬は一時的に症状を抑えるものであり、治す薬ではないので、きちんと治したいのであれば病院で薬を処方してもらいましょう。
数カ所・たくさんかまれてしまった場合
ブユは集団で襲ってくることが多いので、一度にたくさん噛まれる危険性があります。
噛まれた箇所が多い場合、リンパ管炎や呼吸困難
アナフィラキシーショック等を引き起こす可能性がありますので
なるべく皮膚科を受診しましょう。
ブユの被害に遭わないために
対策その① 虫除けスプレー
定番の、虫除けスプレーです。
病院の先生曰く、虫はハーブ系のにおいを嫌い、
そのにおいがしている間は近寄ってこない とのこと。
虫除けスプレーの独特な香り成分でよってこないということは、
においがしなくなったら近寄ってくる可能性があるということです。
虫除けスプレー自体には効果はあるのでこまめにスプレーをしましょう!!
対処法その② 肌を露出しない
蚊は皮膚を針で刺すため、服の上からでも刺されてしまいます。
しかし、ブユは皮膚を直接噛んで吸血するので、
肌を露出さえしていなければ噛まれる可能性が格段に低くなります!
この気温が高いときは暑いかもしれませんが、紫外線や害虫から
体を守るためにも、服装を今一度考えてみましょう。
せめてブユが活発に行動する時間帯のみ
長袖・長ズボンで肌を隠すだけでも効果は十分にあると思います。
知れば知るほどブユは意外と厄介な虫ですね(^_^;)
害虫には十分にきをつけてアウトドアを満喫したいです!